薬湯 菊花 
 
<薬湯 菊花>
菊はキク科ーキク属に属する植物で日本全国、朝鮮半島から中国大陸などで観察用に栽培されている植物です。

菊は古代中国人が北方原産の「朝鮮野菊(チョウセンノギク)」と南方原産の島寒菊(シマカンギク)」を交配させて
育てたと言われます。菊は観賞植物として最も古くから栽培されている植物と言えます。

菊花は神農本草経ー上品に記載しており、神農本草経では
一名節華。味苦平、生川澤、治風頭、頭眩腫痛、目欲脱、涙出、皮膚死肌、惡風濕痺、久服利血氣、
輕身耐老延年。
」と書かれており、頭痛や目の病気を治療し寿命を延ばす効果があると書かれています。

日本には奈良時代末期に遣唐使によって中国大陸から伝来したといわれており、平安時代から天皇や
貴族などの宮廷を中心に薬用として用いられるようになり、平安時代後期からは宮廷以外の一般の人々に
観賞用として広く栽培されるようになりました。

天皇家の紋章は菊の花(菊花紋)です。鎌倉時代に後鳥羽上皇が自らの印に菊の花を用いたのが最初で、
明治元年に皇室の紋章になりました。

余談・・・旧暦の9月9日は重陽の節句と言い、古代中国では奇数(1、3、5、7、9など)は陽の数字で、数字の数が
大きいほど陽の気が大きすぎて良くないと言われていました。その9が2個も重なるので9月9日は「重陽」と
言い、大変不吉な日と言われていました。

そこで不老長寿と邪鬼を払う効果があると言われる菊の花を祀って祝ったのが9月9日です。
古代中国の人々は「禍を転じて福となす」との考えで陽数の最大値の9が重なる9月9日の日に
香りの強い茱萸などを身につけて山に登って菊の花を浸した菊酒を飲んだり、長寿を祝ったりしました。
ちなみに重陽の節句に飲まれていた菊酒は菊を原料にした醸造酒と言われ、前漢時代に書かれた
「西京雑記」によると「菊の花が咲いたら、花と一緒に茎や葉を取り、「黍米(ショマイ)=キビ」に混ぜて
醸し、翌年の9月9日に熟して出来た菊酒を飲んだ。
」と書かれています。

ちなみに他の節句ですが
1月7日は人日(じんじつ)の節句ですがこの時期に七草粥を食べることから七草の節句とも言われます。
3月3日は上巴(じょうみ)の節句ですがこの時期にの花が咲くので桃の節句とも言われます。
5月5日は端午の節句ですがこの時期に菖蒲の花が咲くので菖蒲の節句とも言われます。
7月7日は七夕の節句です。この節句は竹、笹を用います。
9月9日は重陽の節句ですがこの時期に菊の花が咲くので菊の節句とも言われます。
これらの節句を「五節句」と言います。

余談・・・菊に不老長寿の力があると言われる所以は古代中国の周の穆王の時代に仕えた童子がおり、
彼は慈童(じどう)と言い、彼は王の寵愛を受けていたがあらぬ罪で流刑になり、流刑に地で菊の葉に
経文を書いたところ葉に露が現れ、これを飲んだら不老不死の仙人になったと言われる話が能で
演じられます。

他に菊は「菊枕」にして用います。乾燥した菊の花を枕の中に入れて睡眠をとると頭痛防止になると
言われます。
司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」にも竜馬の妻のおりょうが菊枕を作る場面が出てきます。

刺身などの生料理に菊花が添えられていますがこれには意味があり、菊花には殺菌と解毒作用があるので、
刺身などの生料理と一緒に食すれば食中毒予防になります。

江戸時代では菊が秋から冬に花を咲かせるので不老長寿の食べ物、薬として用いられてきました。
現在の食用菊の生産量日本一は山形県です。

菊の花言葉は「高貴」、「高潔」、「私を信じて下さい」です。


余談・・・・家相風水で「陽木」、「陰木」と言われる木があり、「陽木」とは庭に植えると幸福が訪れる木を
指し、キクは家相では「陽木」に該当します。(信じる信じないはあなた次第です。)

菊についての詳しい内容は「生薬ー薬草ー菊花」をご覧になってください。
<薬効>
菊に含まれる成分はボルネオールを含む精油成分、アデニン、コリン、アピゲニングルコサイド、
フルクトース、グルコース、スクロール、ラムノース、ガラクトース、アラビノースなどが含まれております。

これらの成分には鎮痛、解熱、解毒、消炎などの作用があり、頭痛、眩暈、高ぶった神経をリラックスさせる、疲労回復
などに効果があります。
<使用方法>
菊花30グラムを布袋に入れます。布袋に入れた菊花をそのまま浴槽に入れるか、やかんかお鍋に布袋と水を
入れ約10分程煮出し、煮出し終われば布袋ごと浴槽に入れて下さい。
(入浴中に布袋を揉むと成分がよく出ます。)

浴槽に入れる薬湯の他に部分湯と言う方法があり部分湯の代表が足湯と手湯です。

足湯は煮出した薬草を約40℃(やや熱め)に冷まし、風呂桶などに薬湯を入れ、その中に両足を入れ、
冷めたら差し湯をしながら約20分程入り、額に汗が出てくれば効果が現れてきます。

手湯は足湯と同じく約40℃ほどの薬湯に約20分程手を浸しながらマッサージを施し、手が温まってくれば
効果が現れてきます。
<注意事項>
@本品は天然物(生薬)で性質上吸湿しやすいものがあります。
そのため保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。

A開封後は直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

B本品には品質保持の目的で脱酸素剤を入れておりますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。

C幼児の手の届かない所に保管してください。

D他に容器に入れ替えないで下さい。(誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。)


薬草の入浴剤の注意点
@・・・お風呂から出る時には必ず薬草のエキスをシャワーで洗い流して下さい。
薬草のエキスが身体に付着したままにしておくと人によって症状がひどくなる場合があります。

A・・・当日使った薬草の湯は翌日には使用しないでください。
当日使った入浴剤は必ず入浴後に処分してください。

B・・・お風呂の残り湯を洗濯機で使用する場合は衣類に薬草の色が付着する場合がありますので注意してください。
 
<お値段>
菊花(第3類医薬品) 100グラム 400円+税

菊花(第3類医薬品) 30グラム(1パック) 100円
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郵便番号 790-0014
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