タラの木ータラ樹皮ータラ根皮 | |||||||||
基原植物和名 | |||||||||
タラノキ、ウドモドキ、タラッポ、タロウノキ、タロノキ | |||||||||
商品名 | |||||||||
タラの木、タラ樹皮、タラ根皮 ソウ木皮、そうぼくひ、ソウボクヒ ソウ根皮、そうこんぴ、ソウコンピ |
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基原植物学名(ラテン語名) | |||||||||
Aralias Radicis Cortex | |||||||||
生薬英語名 | |||||||||
Aralia Elata Root Bark | |||||||||
植物英語名 | |||||||||
Aralia elata (Miq) Seemann | |||||||||
分布 | |||||||||
「たらのき」はタラノキ属ーうこぎ科の植物です。 タラノキの自生地として北海道から九州までの日本各地や朝鮮半島、サハリン、 中国東北部などの東アジア一帯の日当たりの良い山野などでよく見られる落葉低木樹です。 日本では昔から馴染み深い植物の一つで、古くは北海道から東北地方で狩猟を行っていた マタギが春に栄養補給食物としてタラノメを採取して食したり、タラの木の根を煎じて お茶代わりに飲んでいたとの言い伝えがあります。 余談・・・現代でもタラの新芽(別名タランボ)は美味しく、 栄養価値が高いので「春の山菜の王者」と言われます。 19世紀の初めの江戸時代後期に発刊された書物の 「本草綱目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう)」によれば 「ツノオトシとも言う。鹿が角を落とす時節にこの葉を出す故なり。 又、鹿この芽を食うて角を落とすともいう。」と書かれております。 「重訂本草綱目啓蒙 (じゅうていほんぞうこうもくけいもう)」には「山野に自生多し。 一幹直立して、枝条なし。大いなるものは丈余、小なるものは斉しからず。幹に刺多し。 故にトリトマラズと云。」と書かれています。 余談・・・ 「重訂本草綱目啓蒙」に書かれている「トリトマラズ」は「目木(メギ)、 小檗(しょうばく) 別名 鳥不止(トリトマラズ)」とは関係がありません。 江戸時代、関東地方ではタラノキを「トリトマラズ」と呼んでいました。 ちなみに私が住んでいる愛媛県では「オニノバラ」、「オニグイ」と呼んでいました。 他に「春月幹上に若芽を出す。形フキノトウの如し。茹でて味噌和えにして食う。 味ウドノメに似たり。故にこれをウドメともウドモドキとも言う。」とも書かれています。 |
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特徴・形態 | |||||||||
たらの木の特徴として、樹高は4メートル〜5メートルの落葉低木で幹は直立して 成長します。 タラノキの成長速度は非常に早く、タラの芽を摘み取るとすぐに次の芽が 出てきます。 樹皮の特徴として幹や枝などの樹皮全体には鋭い刺があり、この刺は樹木の成長が 止っても取れる事はありません。 たらの木は樹皮から枝分かれを余りしません。仮に枝分かれをするとしても 茎の先端部分から枝分かれをします。 葉は茎の先端から枝分かれをした枝に互生した2〜3回羽状複葉と各羽方5〜9個の 小葉をつけます。 葉の形として2〜3回羽状複葉は長さ50センチ〜100センチ程で、 小葉は5〜10cmほどの大きさです。 葉の形として小葉は卵形か楕円形で葉の表面と裏面に毛があります。 花期は8月頃で枝先に枝先に大きな白い花をつけます。花の特徴として3〜4個に 枝分かれした花をつけ、 上部には雄花、雌花の特徴を持つ両性の花が付き、下部には比較的に雄花が 付くことが多いです。 花の形は円錐状で米粒ほどの大きさの花です。 秋に雄花、雌花の特徴を持つ両性の花がある上部から果実を形成し始め11月ごろには 黒紫色に熟した果実が見られます。 タラの木、タラの根皮、タラノ新芽の採取方法と時期ですが タラの木とタラの根皮は6月の初夏から8月の真夏に樹皮を採取したり、 根皮を掘り出したりしてから水洗いを行い細かく刻んでから風通しの良い日陰で 日陰干しをします。 タラの新芽は4月〜5月に最高2回(稀に3回までは良いと言う人もいるが 私は来年以降のために若芽の採取は2回までと思っています。) までは摘み取ってもも良いと言われます。(それ以上摘み取ると来年以降芽が出なくなり、 収穫が出来なくなります。) |
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成分 | |||||||||
タラの木に含まれる成分として 樹皮や根皮にはαータラリン、βータラリン、アラロサイド、ヒデラゲニン、オレアノール酸、 プロトカテキュ酸、オレアロール酸、トリグリコシド、コリン、βーシトステロール、 ヘデラゲニン(サポニン)などが含まれております。 タラの新芽に含まれる成分として山のバターと呼ばれるぐらい多くの油脂、タンパク質 を含んでおります。 |
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使用部位 | |||||||||
タラの樹皮、タラの根皮、タラの新芽 (商品名ータラの木、タラ樹皮、タラ根皮、ソウ木皮、ソウ根皮) |
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採取時期と管理・保存方法 | |||||||||
タラの木、タラの根皮、タラノ新芽の採取方法と時期ですが タラの木の採取時期は晩秋から冬に樹皮を採取して水洗いを行い刻んでから 風通しの良い日なたで日干しをします。 タラの根皮は6月の初夏から8月の真夏に根皮を掘り出したりしてから水洗いを 行い細かく刻んでから風通しの良い日陰で陰干しをします。 タラの新芽は4月〜5月に最高2回(稀に3回までは良いと言う人もいる)までは 摘み取ってもも良いと言われます。 (それ以上摘み取ると来年以降芽が出なくなり、収穫が出来なくなります。) |
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煮出し方・飲み方 | |||||||||
美容と健康維持のためにタラ木、タラ木皮、タラ根皮をお茶代わりに飲んだり、 タラ木、タラ木皮、タラ根皮の粉末を食したりします。 タラ樹皮、タラ根皮は日本産と中国産がございます。 タラ木皮又はタラ根皮を煎じる場合は タラ木皮又はタラ根皮約10グラムから15グラムを水600ccから800cc の中に入れて弱火で15分から20分程煎じて1日数回お茶代わりに飲用します。 タラ木皮、タラ樹皮、タラ根皮を他のお茶類(はと麦茶、ヨモギ、麦茶など)と 一緒に煎じて飲用しても良いです。 タラの木(地上部全体)、タラ樹皮、タラ根皮の粉末の場合は タラの木(地上部全体)、タラ樹皮、タラ根皮の粉末を1回量約1グラム〜2グラム を目安に1日数回食します。 タラの木(地上部全体)、タラ樹皮の粉末を単独で食しても良いが、牛乳、野菜ジュース、 スープなどに混ぜて飲用しても良いですし、小麦粉と混ぜて料理に使用されても結構です。 「粉末が咽喉に引っかかる」、「味が苦手」などの支障がある場合はオブラードに包んで 飲用しても結構です。 |
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参考資料 | |||||||||
特になし | |||||||||
その他 | |||||||||
タラの新芽は天ぷら、おひたし、ゴマ和えにして食すれば大変美味しい山菜です。 只、来年以降の為には乱獲(新芽の摘み取りは多くて2回まで)は避けた方が 良いと思います。 |
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注意事項 | |||||||||
@本品は天然物(植物)で性質上吸湿しやすいものがあります。 そのため保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因に なることがあります。 A開封後は直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。 B本品には品質保持の目的で脱酸素剤を入れておりますので、一緒に煎じたり、 食べたりしないようにご注意ください。 C幼児の手の届かない所に保管してください。 D他に容器に入れ替えないで下さい。(誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。) |
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販売価格 | |||||||||
「500グラムは量が多いかな?」と思われる場合はご相談ください。 商品によってはご希望に添えない場合がございます。 |
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ご相談、ご注文 | |||||||||
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タラ(ソウ木皮、ソウ根皮)ーの写真 | |||||||||
タラの木(タラノキ)ー花 | タラの木(タラノキ)ー樹皮 | ||||||||
日本産ータラ樹皮 | 日本産ータラ根皮 | ||||||||
タラ根皮ー粉末 | |||||||||