生姜 原型 
 
生姜 刻み
生姜 刻み
乾姜 刻み
乾姜 刻み
生姜 粉末
生姜 粉末
乾姜 粉末
乾姜 粉末
生姜 しょうきょう ショウキョウ 乾姜 かんきょう カンキョウ
和名
生姜 しょうが ショウガ はじかみ ハジカミ
生薬名
生姜 しょうきょう ショウキョウ 乾姜 かんきょう カンキョウ 生薑 せいきょう セイキョウ
薑根 きょうこん キョウコン
学名
Zingiber officinale
分布
生姜はショウガ属ーショウガ科の植物で、原産地はインド又は熱帯アジア原産の多年草の
植物です。生姜は世界各地で香辛料の原料として栽培されており、日本には有史以前に渡来し、
現代まで食用、薬用、調味料として使用しています。

日本では高知県や千葉県が生姜栽培が盛んです。

乾姜は古代中国の書物の「神農本草経」の中薬(中品)に記載されており、内容として
味辛温。生川谷、治胸満咳逆上気、温中止血出汗、逐風湿痺、腸僻下利.生者尤良、
久服去臭気、通神明。
」と書かれています。

日本では「古方薬議」に乾姜について書かれており、それによると
味辛温。中を温め、血を止め、吐瀉し、腹臓冷え、心下寒痞し、腰腎疼冷し、夜、小便多きを主る。
凡そ病人、虚して冷ゆるは、宜しく之を加え用うべし。


他に「薬徴」では
結滞の水毒を主冶する也。傍ら嘔吐、咳。下利、厥冷、煩躁、腹痛、腰痛を治す。
と書かれています。

次に生姜ですが「古方薬議」によると
味甘温。嘔吐を止め、痰を去り、気を下し、煩悶を散じ、胃気を開く。」と書かれています。

余談・・・生姜を
生姜(しょうが ショウガ)と読めば・・・八百屋さん
生姜(しょうきょう ショウキョウ)薑根(きょうこん キョウコン)と読めば・・・薬屋さん
生姜(呉のはじかみ クレノハジカミ)と読めば・・・大昔の日本人
です。

古代日本について書かれた「魏志倭人伝」に生姜の名前(薑 ハジカミ)が見られ、
弥生時代には生姜が食されていた事がわかります。

余談・・・・ちなみに山椒も「はじかみ」と言われていました。山椒は「和のはじかみ」と
呼ばれていました。

生姜は平安時代に書かれた辞書の「和名妙」では「くれのはじかみ」と書かれており、
古代中国の「呉国」から渡来したので呉から来たハジカミと言う意味で呼ばれていました。

生姜は清涼飲料水の「ジンジャエール」の原材料です。

生姜は薬味として日本人にはなじみの深い薬草で、冷奴の上におろし生姜を乗せて食したり、
寿司の食中毒予防にガリを食したり、生姜の搾り汁とハチミツを熱湯に入れて風邪予防に飲用
したりします。

漢方薬では生姜や乾姜を含む漢方処方は数多くあり、生姜や乾姜を含まない漢方薬を探すほうが
至難と言えます。
特徴・形態
生姜の特徴として茎は直立しており茎の高さは60センチから1メートルぐらいで、下部は長い
葉しょうで包まれており、茎は赤みを帯びています。

葉は茎上二列になって互生しており、葉の形は楕円形で幅が広いササのような形で、葉の先が
尖っています。
葉の基部は長いさやになっており、そのさやが茎を包んでいます。

夏場に稀ですが根茎から20センチぐらいの花茎を出し、その頂に緑色の苞葉に包まれた
みかん色と紫色の混じった唇形花を咲かせます。
(熱帯地方や亜熱帯地方では花は普通に咲きますが、日本では温室や南の地方で見られます。)

生姜は花が咲いても結実はしません。つまり種子を作りません。その代わりに私たちが食している
根茎を株分けして、種を増やします。

地下の根茎は肉質で横臥しており、その節から偽茎が地面に直立して出てきます。
根茎の色は黄白色で複雑に分かれた塊状の根茎があり、これは複雑に分枝をしています。

薬用として、食用として使われるのは根茎で根茎の表皮はつやのある灰褐色で根茎の中は
淡黄色で多少繊維質で特異な芳香と辛味があります。根茎は肥大して多汁で味の強い根茎が
良品です。

生姜は食用と薬用に分けて使用されます。

食用の生姜は植えた生姜から翌年に出来た生姜を使用します。
これを「新生姜(しんしょうが)」と言います。
新生姜は辛味がまろやかで根茎も柔らかいので食用に適しています。

薬用に使う生姜は植えてから1年経過した生姜を使用します。
これを老成生姜(ひねしょうが ヒネショウガ)と言います。
老成生姜は辛味が強く、繊維質が多い生姜です。(摩り下ろして食用にも使用されます。)

生姜は生姜(ショウガ)の根を乾燥させた物を生姜(ショウキョウ)又は乾生姜(カンショウキョウ)と
言い、ショウガの根を蒸してから乾燥した物を乾姜(カンキョウ)と言います。
生のショウガを生薑(セイキョウ)と言います。

生薑の意味は昔から百邪(この場合の百は沢山と言う意味です。つまり沢山の病気と言う
意味です。)を薑禦(キョウギョ 別名ー強禦 意味ー抑える)と言う意味で名づけられました。

余談・・・生姜の別名を「椒(ハジカミ)」と言われますが、山椒もこう言われます。
しかし「ハジカミ」は一般的には山椒を指す言葉です。
なぜこう呼ばれるかは不明です。多分両者に辛味成分が含まれているのでこう言うのかも
知れません。

生姜と乾姜は同じ生姜(ショウガ)ですが加工方法で呼び名が変わります。

生姜は生の生姜(ショウガ)を乾燥させた商品(乾生姜)で、乾姜は生の生姜を加熱、乾燥した
生薬です。

効能効果も生姜と乾姜では異なります。

生姜は発散作用がとても強く、嘔吐を抑えたり感冒を治療したり,胃腸機能を整えたりします。
生姜には精油成分が含まれております。

乾姜は熱作用がとても強く体内にある寒を取り除いて身体を暖めたり、寒が原因の痛みを
取り除いたりする作用があります。
乾姜には辛味成分が含まれています。

つまり生姜に含まれる精油成分が生姜の有効成分で乾姜に含まれる辛味成分が乾姜の有効
成分と言えます。


生姜に含まれる精油成分によって消化器系、呼吸器系を刺激して各種臓器の活動を活発に
します。

乾姜に含まれる辛味成分によって身体を温めて新陳代謝を活発にし身体の機能を調えます。

東洋医学では「温薬(温剤)」と「熱薬(熱剤)」があります。

温薬(温剤)は身体を温める生薬を言います。
温薬(温剤)と言われる生薬は桂枝(桂皮)、細辛、生姜、当帰、山椒、川キュウなどです。

熱薬(熱剤)は温薬より身体を温める作用が強い生薬を言います。
熱薬(熱剤)と言われる生薬は附子、烏頭、乾姜、良姜、呉茱萸などです。

生姜・・・・「温薬」に該当します。

乾姜・・・・「熱薬」に該当します。


生姜は「嘔家の聖薬」と言われるほど飲み過ぎ、食べ過ぎ、つわりなどが原因の嘔吐や悪心の症状を
緩和します。

ちなみに「黄疸の聖薬」と言われるのが茵陳蒿(インチンコウ)です。
成分
生姜に含まれる成分として根茎にショウガオール、ジンゲロン、ジンゲロール、シネオール、
ピネンなどの辛味成分が含まれています。

他に芳香効果のある精油成分の中にジンギベレン、ジンギベロール、αー、βービサボレン、
フェランドレン、αー、βークルクメン、セスキテルペン、チトラール、リナロール、シトラネオール、
モノテルペノイドなどの成分が含まれています。

乾姜に含まれる成分としてジンゲロン、ショウガオールなどの辛味成分が含まれています。
使用部位
生姜の地下根茎(土植えしてから1年経過したヒネショウガ)
採取時期と管理・保存方法
生姜を薬用に用いる場合は霜が降る前の11月頃に収穫します。

茎と葉が枯れた霜が降る前の11月頃にショウガの根を採取して水洗いをして、皮とコルク層を
取り除いてから乾燥させます。これを生姜と言います。

乾姜はショウガの根を採取して水洗いをし、皮とコルク層を取り除いてから蒸して乾燥させた
物です。
仮に生姜9グラムを蒸して乾燥させると乾姜3グラムが出来ます。

乾姜の作り方は他にも色々あります。
@・・・寒中に浸けてから乾燥させる方法
A・・・石灰水に浸けてから沸騰させて日光乾燥させる方法もあります。
薬効、服用方法
生姜は日本薬局方によると乾生姜の名称で漢方処方用薬とされ、かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、
鎮痛薬とみなされる処方及びその他の処方に高頻度で配合されている。

他に生姜を服用すると胃腸の場合は胃腸の活動を活発にし消化を促進させたり、
薬や食べ物の香味を良くし、食欲増進、胃の受容を良くしたり、漢方薬の副作用の中和作用も
あります。

生姜を煎じる場合は
生姜約3グラムから5グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で15分から20分程煎じて
1日数回服用します。

生姜の粉末を服用する場合
生姜の粉末を1日2グラムから4グラム(小さじ1杯から2杯)を目安に水またはぬるま湯で1日
数回服用するか、お湯に混ぜて服用してください。(小さじ半分ぐらいが約1グラムです。)

「粉末が咽喉に引っかかる」、「味が苦手」などの支障がある場合はオブラードに包んで服用
しても結構です。

乾姜を服用すると寒を取り除き、身体全体を温める作用があり、冷え症予防、血行促進、
胃腸機能亢進、排尿促進などが期待できます。
他に虚弱体質や身体が弱った人が嘔吐、咳、めまい、冷えが原因の腹痛、腰痛などの症状の緩和
にも役立ちます。

乾姜を煎じる場合は
乾姜約3グラムから5グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で15分から20分程煎じて
1日数回服用します。

乾姜の粉末を服用する場合
乾姜の粉末を1日1グラムから2グラム(小さじ1杯から2杯)を目安に水またはぬるま湯で1日
数回服用するか、お湯に混ぜて服用してください。(小さじ半分ぐらいが約1グラムです。)

「粉末が咽喉に引っかかる」、「味が苦手」などの支障がある場合はオブラードに包んで服用
しても結構です。

生姜又は乾姜は刺激が強い生薬です。一度の大量服用や胃腸が弱い方には注意が必要です。
生薬との組み合わせ 
生姜+大棗+甘草⇒生姜と大棗と甘草を組み合わせることにより生姜が身体を温めて胃腸の
機能を整え、大棗が生姜がもたらす胃腸への負担を軽減し、甘草は各種生薬の効き目を
調和します。
(例:小柴胡湯、柴朴湯、柴苓湯、柴胡桂枝湯、桂枝湯、桂枝加苓朮附湯、四君子湯、六君子湯、
補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯、清心蓮子飲、帰脾湯、加味帰脾湯、防己黄耆湯、
黄耆建中湯、葛根湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、桂枝加芍薬湯、桂枝加竜骨牡蠣湯、
排膿散及湯、四君子湯、六君子湯、参蘇飲、清肺湯、平胃散など)

生姜+半夏⇒生姜と半夏を組み合わせることにより嘔吐や吐き気を抑える作用があります。
他に咳嗽や去痰(湿痰)を取り除く作用もあります。
後、半夏は体質によって半夏が体に合わない場合があります。
その時に生姜と一緒に服用すると半夏から解毒を行い、半夏の副作用軽減が図れます。
(例:半夏湯、温経湯、小柴胡湯、柴朴湯、柴苓湯、柴胡桂枝湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、麦門冬湯、
半夏白朮天麻湯、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、甘草瀉心湯、二陳湯など)

生姜+桂皮⇒生姜と桂皮を組み合わせることにより発汗作用を高めます。
(例:桂皮湯、柴胡桂皮湯、柴胡加竜骨牡蠣湯など)

生姜+桂皮+麻黄⇒生姜と桂皮と麻黄を組み合わせることにより生姜と桂皮よりさらに
発汗作用を高めます。
(例:葛根湯など)


乾姜+呉茱萸⇒乾姜と呉茱萸を組み合わせることにより腹部にある寒を取り除き、内臓の機能を高め、
頭痛や嘔吐を取り除く効果が期待できます。
(例:呉茱萸湯)
 
生姜、乾姜を含む漢方処方
黄耆建中湯
真武湯
防風通聖散
呉茱萸湯
十味敗毒湯
疎経活血湯
釣藤散
二朮湯
茯苓飲
など他に数多くの漢方処方があります。
参考資料
神農本草経・・・中薬
味辛温。生川谷、治胸満咳逆上気、温中止血出汗、逐風湿痺、腸僻下利.生者尤良、
久服去臭気、通神明。


古方薬議・・・乾姜

味辛温。中を温め、血を止め、吐瀉し、腹臓冷え、心下寒痞し、腰腎疼冷し、夜、小便多きを主る。
凡そ病人、虚して冷ゆるは、宜しく之を加え用うべし。


薬徴・・・・乾姜
結滞の水毒を主冶する也。傍ら嘔吐、咳。下利、厥冷、煩躁、腹痛、腰痛を治す。

古方薬議・・・生姜
味甘温。嘔吐を止め、痰を去り、気を下し、煩悶を散じ、胃気を開く。
その他
特に無し
参考文献
北驫ルー原色牧野和漢薬草大図鑑
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