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連翹 れんぎょう レンギョウ
和名
連翹 れんぎょう 連翹空木 れんぎょううつぎ レンギョウウツギ レンギョウ いたちはぜ イタチハゼ 
いたちぐさ イタチグサ
生薬名
連翹 れんぎょう レンギョウ 大翹 だいじょう ダイジョウ
学名
Forsythia  suspensa
分布
連翹(れんぎょう)はレンギョウ属ーもくせい科に属する落葉小低木植物で原産地は中国です。
日本では古くから庭園樹として日本各地で栽培されています。

連翹の名前の由来ですが
「翹(ぎょう)」は昔の女性の髪飾りの一種で、果実(さく果)をよく見ると翹が重なっているように
見えるので「連翹」と名づけられました。

連翹には大和連翹と支那連翹と朝鮮連翹があり、どれもよく似た花を咲かせるので、
どれが○○連翹かの区別は付きにくいです。ただ、果実を薬として用いる場合は
特に問題はありません。
(日本ではレンギョウ又はシナレンギョウを用い、韓国ではチョウセンレンギョウを用います。)

連翹は古代中国の神農本草経下薬(下品)に記載されており、内容として
一名異翹。一名カン華。一名折根。一名シ(※1)。一名三廉。味苦平。生山谷。治寒熱鼠ロウ。
瘰レキ(※2)、ヨウ腫、悪瘡、エイ(※3)瘤、結熱蠱毒。
」と書かれています。
(※1シ=車+只)、(※2レキ=ヤマイダレ+歴)、(※3エイ=ヤマイダレ+嬰)

ちなみに連翹の根茎も神農本草経の中薬(中品)に記載されており、内容として
味甘寒。生平澤。主下熱気。益陰精。令人面悦好。明目。久服軽身耐老。
と書かれています。

日本に連翹が渡来した時期は明確ではありませんが、平安時代に編纂された「延喜式」に
連翹の言葉が見られます。

時代が下って江戸時代末期から明治時代に活躍した浅田宗伯が書いた「古方薬議」では
味苦平。癰腫、結熱、小便不利ヲ主リ、諸経ノ血結ボレ、気聚ルヲ散ジ、腫ヲ消シ、痛ミヲ止ム。
と書かれています。

レンギョウは果実と根茎を生薬として使用します。レンギョウの果実を「連翹(れんぎょう)」と言い、
レンギョウの根茎を「連ショウ(※1)(れんしょう)」と言います。
連ショウは腹部の熱や黄疸の熱を取り去る作用があり、連翹は菌や化膿が原因の熱を取り去る作用が
あります。
傷寒論ー第262条に「麻黄連ショウ赤小豆湯」と言うオ熱を取る漢方処方があります。

連ショウは日本では殆ど市販されていません。(私も見たことがありません。)

(※1)ショウ=車+召

連翹の花言葉は「希望」、「集中力」です。

4月2日は詩人で彫刻家の高村光太郎の命日で、4月2日を「連翹忌」と言います。高村光太郎は生前
連翹の花が好きだったので連翹忌になりました。

余談・・・・生薬で「小連翹(しょうれんぎょう)」と言われる生薬がありますが、これは連翹とは全く接点が
ありません。小連翹は「弟切草(おとぎりそう)」と言う植物の生薬名です。

一般には大翹(だいぎょう ダイギョウ)を「「連翹」と言い、小連翹を「弟切草(オトギリソウ)」と言います。
特徴・形態
連翹の特徴として樹皮の高さは約3メートルほどで枝はややつる性で枝は長く伸びるが垂れる傾向が
あります。垂れた枝が地面につくとそこから根を出し、新しい木に成長します。
枝の色は淡黄褐色で枝の髄は空洞になっています。
連翹は繁殖力が旺盛な植物です。

葉は柄があって対生しており、葉の形は卵形又は卵状楕円形で葉の長さは約4センチから8センチほど、
葉の幅は約3センチから5センチ程でふちにきょ歯がある鋭頭です。
葉は単葉ですが三小葉に分裂することがあります。

花期は3月から4月の早春で、連翹は雌雄異株で葉が出る前に黄色の花を咲かします。
花の大きさは5ミリから10ミリほどで花びらの形は卵状楕円形で、花には短い柄があり、がく、花冠共に4深裂しており、
雄しべは2個、雌しべは1個あります。
花株によって雌しべが長いタイプと短いタイプがあります。

果実は卵形で長さは約2センチほどあり、果皮は2枚に裂ける核果で、果皮は堅く、果皮の先は尖っています。
成分
連翹に含まれる成分として果実にオレアノール酸、フォルシチド、フォルシチドメチルエステル、
アルクチイン、アスコルビン酸などが含まれています。


オレアノール酸に強心利尿作用があります。
使用部位
果実(さく果)(生薬名 連翹 れんぎょう レンギョウ)
採取時期と管理・保存方法
連翹の採取時期ですが夏から秋に成熟前の果実を採取し、果実の色が茶褐色になるまで日干しします。
薬効、服用方法
連翹は日本薬局方によると漢方処方用薬である。消炎排膿薬、皮膚疾患用薬とみなされる処方及び
その他の処方に少数例配合されている。

他に連翹を服用すると殺菌、排膿、解毒、解熱、消炎、利尿などの作用が強いと言われ、出来物、にきび、
腫れ物、湿疹などの皮膚病に効果があると言われます。
連翹は特に上焦の熱と膿を取り去る作用が強い生薬と言われます。(頭部や顔面のニキビや湿疹)

連翹を煎じる場合は
連翹約5グラムから10グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で15分から20分程煎じて
1日数回服用します。

連翹の粉末を服用する場合
連翹の粉末を1日2グラムから4グラム(小さじ1杯から2杯)を目安に水またはぬるま湯で1日数回
服用するか、お湯に混ぜて服用してください。(小さじ半分ぐらいが約1グラムです。)

「粉末が咽喉に引っかかる」、「味が苦手」などの支障がある場合はオブラードに包んで服用しても結構です。
生薬との組み合わせ 
連翹+荊芥+桔梗・・・・連翹と荊芥と桔梗を組み合わせることにより上焦、特に顔面や頭部にある熱を冷まして、
化膿している患部の解熱と排膿をおこないます。
漢方処方・・・・荊芥連翹湯、清上防風湯、荊防敗毒散

連翹+薄荷・・・・連翹+薄荷を組み合わせることにより風邪の初期症状で悪寒が無く、身体や咽喉が渇き、
熱が高い場合に服用すれば早く解熱をしてくれます。
漢方処方・・・・銀翹散


連翹+牛蒡子・・・連翹と牛蒡子を組み合わせることにより排膿を促して腫れ物、できもの、腫瘍などの緩和を
促します。
(漢方薬・・・柴胡清肝湯、駆風解毒湯など)
 
連翹を含む漢方処方
荊芥連翹湯

防風通聖散

清上防風湯

響声破笛丸

銀翹散

駆風解毒散

荊防敗毒散

柴胡清肝湯

治頭瘡一方

清涼飲

舒筋立安散

涼膈散
参考資料
特に無し
その他
特に無し
参考文献
北驫ルー原色牧野和漢薬草大図鑑
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