桑葉ー桑椹ー桑枝 | |||||||||||
基原植物和名 | |||||||||||
桑、くわ、クワ | |||||||||||
商品名 | |||||||||||
桑葉、そうよう、ソウヨウ 桑の葉、くわのは、クワノハ 桑椹、そうじん、ソウジン 桑枝、そうし、ソウシ 霜桑葉 冬桑葉 双桑葉 |
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基原植物学名(ラテン語名) | |||||||||||
Mori Folium | |||||||||||
生薬英語名 | |||||||||||
Mulberry Leaf | |||||||||||
植物英語名 | |||||||||||
山桑(ヤマグワ)・・・Morus bombycis Koidzzumi 真桑(マグワ)・・・Morus alba linne |
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分布 | |||||||||||
桑はクワ属ークワ科に属する植物で、中国原産の落葉高木で北海道から九州の日本各地と朝鮮半島から 中国大陸の山地に分布する落葉高木植物ですが、昔から絹糸になるマユを作る蚕の餌として栽培 されてきました。 桑の名前の由来は「蚕が食う葉」で、食う葉→「桑」になったと言われます。 桑の葉は古代中国では「神仙茶」と呼ばれ、長年飲まれてきました。 中国では東方海上の島国に扶桑と呼ばれる巨木(神木)があると言われていました。 日本を別名で「扶桑国」と言い、昔は日本に桑の巨木があってのかも知れません。 古代日本(卑弥呼の時代)について書かれた「魏志倭人伝」に桑を蚕に与えて糸を紡いでいたとの 記事が見られ、弥生時代や卑弥呼の時代には桑を利用していた事がわかります。 奈良時代に編まれた万葉集に桑を詠んだ歌があり、 「足乳根乃 母之其業 桑尚 願者衣尓 著常云物乎」 「足乳根(たらちね)の 母がその養(な)ふ 桑(くは)すら 願へば衣に 着すといふものを」 ・・・・詠み人不明 「筑波祢乃 尓比具波麻欲能 伎奴波安礼杼 伎美我美家思志 安夜尓伎保思母」 「筑波嶺(つくばね)の 新桑(にひくは)繭(まよ)の 衣(きぬ)はあれど 君が御衣(みけし)し あやに着欲(きほ)しも」・・・・詠み人不明 時代が下って鎌倉時代に栄西禅師が茶書の「喫茶養生記」と言う書物を書いております。 桑の実は俳句では夏の季語になります。 余談・・・昔から雷が鳴ると「桑原、桑原」と雷を避ける呪文のように言いますが、 これは学問の神様の「菅原道真」が怨霊になって雷を落とした「清涼殿落雷事件」を避けるために 「ここは菅原道真の所領であった京都の桑原ですよ。ですから雷を落とさないでください。」 と願いを込めて「桑原、桑原」と言うようになりました。 唱歌「赤とんぼ」に 「山の畑の、桑の実を小籠に摘んだは、まぼろしか」とあり、昔は成熟した桑の実を子供たちが お菓子として食していました。 余談・・・お坊さんが読経の時に打ち鳴らす木魚ですが、桑や花梨(カリン)で作った木魚は 最高級木魚と言われ、他に茶箪笥や茶道具も桑の木で作った道具は最高級品と言われます。 余談・・・・桑の花言葉は「私はあなたを助けません。」 |
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特徴・形態 | |||||||||||
桑の特徴として桑が成長すると幹は節くれだちで高さ10メートル、幹の直径は60センチ程になるが、 桑畑では大きくならないように剪定されて低木に育てられています。 桑の材は堅くて光沢があり、箪笥や柱として利用できます。 余談・・・・桑の木で作ったお茶わんやお箸を使用すると中風予防、不老長寿が得られると言われ、 御長寿のお祝いの品に贈られます。 桑の葉は互生し、大型の卵円形で葉の先は急に狭まって尖り、基部は多少ハート形で、3裂する葉が 混じっています。 葉縁には荒い不整の鋸歯があり、葉の表面はざらつきます。 4月から5月の春先に新しい枝の基部に淡黄色の小花が密集した楕円形の花序をつけます。 桑は雌雄異株ですがまれに同株もあり、花には花弁が無く、がくが4枚あり、雄花には雄しべが4本、 雌花には雌しべが1本あります。 そう果は多肉質の宿存がくに包まれています。 果実は雌花が咲き終わった後に果実を付けます。果実は多肉質で密に集まって花穂上につきます。 果実には棘状の突起部があり、最初はイチゴのような色をしているが熟れると紫黒色になります。 この果実は美味しく食する事が出来ます。 |
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成分 | |||||||||||
桑の葉に含まれる成分としてDNJ(1−デオキシノジリマイシン)が含まれており、 DNJは桑にしか含まれない成分です。 |
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使用部位 | |||||||||||
桑の根皮のコルク層を取り除き乾燥させた物 桑の葉(商品名・・・桑葉 そうよう ソウヨウ) 桑の枝(商品名・・・桑枝 そうし ソウシ) 桑の果実(商品名・・・桑椹 そうじん ソウジン)、 (商品名・・・桑椹子 そうじんし ソウジンシ) |
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採取時期と管理・保存方法 | |||||||||||
桑の採取時期として 桑の根・・・桑の根を掘り出して水洗いをして生のうちに外側の皮とコルク層を取り除いて 日干しします。 桑の葉・・・7月から8月の夏季に厚みのある葉を摘み取ってから日陰干しします。 桑の枝・・・秋から冬に枝を切り取ってから日干しします。 桑の実・・・・食する場合は黒紫色になった頃に食し、果実酒にする場合は赤い状態のときに採取し、 水洗いをしてから焼酎に漬け込みます。 |
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煮出し方、飲み方 | |||||||||||
美容と健康維持のために桑の葉や桑の枝をお茶代わりに飲んだり、桑の葉の粉末や桑の実を 食したりします。 当店が販売しています桑の葉は日本産と中国産がございます。桑の枝は日本産です。 桑の葉や桑の枝を煎じる場合は 桑の葉、桑の枝約5グラムから10グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で 15分から20分程煎じて、煎じ終われば桑の葉や桑の枝は取り除き、1日数回お茶代わりに 飲用します。 桑の葉や桑の枝を他のお茶類(麦茶、どくだみ茶、ウーロン茶など)と一緒にミックスして 美容目的、健康目的のお茶として飲用しても良いです。 桑の葉や桑の枝などの健康茶を多く作って冷蔵庫に保管しても良いです。 桑の葉の粉末の場合は 桑の葉の粉末を1回量約1グラム〜2グラムを目安に水またはぬるま湯で1日数回服用するか、 そのまま食してください。 (小さじ半分ぐらいが約1グラムです。) 桑の葉の粉末を単独で食しても良いが、牛乳、野菜ジュース、スープなどに混ぜて飲用しても 良いですし、小麦粉と混ぜて料理に使用されても結構です。 「粉末が咽喉に引っかかる」、「味が苦手」などの支障がある場合はオブラードに包んで 服用しても結構です。 桑の実を煎じる場合は 桑の実約5グラムから10グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で 15分から20分程煎じて、煎じ終われば桑の実は取り除き、1日数回に分けてお茶代わりに 飲用します。 桑の実を他のお茶類(麦茶、どくだみ茶、ウーロン茶など)と一緒にミックスして美容目的、 健康目的のお茶として飲用しても良いです。 桑の実はそのまま食しても良いです。お酒に漬けても良いです。 |
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参考資料 | |||||||||||
農業全書ー菓木之類(1697年 宮崎安貞) 苗を仕立る事。椹黒く熟したる時取て、其まゝもミつぶし、水にてゆり乾かしをき、 又桑の実を取て、其まゝなハにすり付て、がんぎのはゞに合せて、縄を切てうへ、 移しうゆる地の事。畠にうゆるハ、間を四五尺もをきて、一本づゝ、若ハ二三本一所にうへたるも、 又椹をうゆる法。黒く熟したるを取て乾かしをき、両方の端を切去て、中バかりをたねとすれば、 又あれたる畠を耕しこなし、糞をうちさらし置たるに、黍たねと椹を等分に合せてまき、 又云、屋敷廻り其外、平地の和らかなる所ハ、魯桑も荊桑も皆よし。若高き岡、又ハ山畠など、 又南西の方の畦に、麻を蒔、東北の方の畦に、桑の子ときびたねを合せ蒔べし。 又地桑を作る法あり。高き木ハ、葉をつむに便りよからず。其上、高き木ばかりにてハ、 又葉をつみ蚕飼んとする前つかた、清水<よきミず>をうちて、つミとるべし。 三月三日晴れば、桑よくさかゆるものなり。此日若雨ふれバ、桑の葉、価ひ高く綿も高し。 又桑久しくさかへて後ハ、となりの根とからミ合て、根上しもし、栄えかぬる物なり。 又畠に地桑を専らうゆる数ハ、凡一段に六七百科うゆる積もりと唐の書にハしるせり。 又桑苗を仕立るに、去年のたねも少々生るといへども、当年の椹を取て、極熱前に蒔たるハ、 又柘榴の木を多くうへをきて、若葉を蚕に飼へバ桑と同じく、糸を生ず。此糸ハ琴の糸にして、 |
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その他 | |||||||||||
特になし | |||||||||||
注意事項 | |||||||||||
@本品は天然物(植物)で性質上吸湿しやすいものがあります。 そのため保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因に なることがあります。 A開封後は直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。 B本品には品質保持の目的で脱酸素剤を入れておりますので、一緒に煎じたり、 食べたりしないようにご注意ください。 C幼児の手の届かない所に保管してください。 D他に容器に入れ替えないで下さい。 (誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。) |
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販売価格 | |||||||||||
「500グラムは量が多いかな?」と思われる場合はご相談ください。 商品によってはご希望に添えない場合がございます。 |
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ご相談・ご注文 | |||||||||||
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桑(クワ)の写真 | |||||||||||
真桑(マグワ)ー葉 | 真桑(マグワ)ー果実 | ||||||||||
日本産桑の葉(クワノハ)ー刻み | 日本産桑の葉(クワノハ)ー粉末 | ||||||||||
日本産桑枝(ソウシ)ー刻み | 桑椹(ソウジン)ー果実 | ||||||||||