橘皮ーきっぴーキッピ | |||||
基原植物和名 | |||||
蜜柑、みかん、ミカン 温州みかん、温州蜜柑 柑子蜜柑、こうじみかん、コウジミカン |
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商品名 | |||||
橘皮、きっぴ、キッピ | |||||
基原植物学名(ラテン語名) | |||||
温州みかん・・・Citrus unshiu Marcowicz タチバナ・・・Tachibana Pericarpium |
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生薬英語名 | |||||
Citrus unshiu peel | |||||
植物英語名 | |||||
Citrus tachibana Tanaka | |||||
分布 | |||||
ミカン(温州みかん)はミカン属ーみかん科の植物で、商品として使用される部分は 完熟前の青い状態の果実の果皮を採取し、乾燥させた物やオレンジ色に完熟した 果実を蒸してから果皮を採取し、乾燥させた物などが商品として用います。 商品として使うミカンの皮には色々あります。 ①・・・完熟前の緑色の状態の果皮を商品名で青皮(せいひ)と言います。 ②・・・オレンジ色に完熟した果皮を商品名で橘皮(きっぴ)と言います。 ③・・・その橘皮より古い果皮を商品名で陳皮(ちんぴ)と言います。 京都御所には「左近の桜」、「右近の橘」があります。これは御所から見て 右側に橘の樹、左側に桜の樹を植えたものです。 京都御所の紫宸殿をモデルにした雛祭りの雛飾りも同様に「左近の桜」、 「右近の橘」があります。 みかんはインドから東南アジアが原産地と言われ、その後に中国で栽培されて から日本に渡来して、日本で色々と品種改良が行われ、 現在約30種類のミカンの仲間があるそうです。 その中でも一般的なミカンが温州みかんと言われます。 現在、ミカンの栽培は日本の中部から南部の気候が温暖な地域で 栽培されており、特に愛媛県、和歌山県、静岡県が主な栽培地 とされています。 余談・・・ミカンは英名で「マンダリンオレンジ」や「サツマオレンジ」 と言われ、四国アイランドリーグの愛媛県のチーム名がミカンにちなんで 「愛媛マンダリン・パイレーツ」です。 |
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特徴・形態 | |||||
ミカン(温州みかん)の特徴として樹高が最大3メートルほどの木で刺は無く、 楕円形の葉を付け、花期は5月から6月で、白色の小さな5枚の花びら の花を咲かせます。 やがて円形で緑色の果実が実り初め、夏から秋、冬にかけて果実が鮮やかな 橙色に熟します。 熟した果実は酸味と甘味を多く含んでおり、果肉は軟らかくて みずみずしいです。 商品として使用される部分として6月から夏に付けた緑色の果実を採取して 果皮を天日で乾燥した物(商品名 青皮)や冬に橙色に熟した果実を採取して 果皮を天日で乾燥させた物(商品名 橘皮、陳皮)を用います。 |
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成分 | |||||
橘皮には精油成分のdーリモネン、γーテルピネン、フラボン配糖体類、 ペクチン、クエン酸、シネフリン、ルチン、ヘスペリジンなどを 含んでおります。 |
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使用部位 | |||||
緑色で大きくなった果実(温州みかん)の果皮の部分 オレンジ色に完熟したミカンの果実(温州みかん)の果皮の部分 (商品名 橘皮 きっぴ キッピ) |
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採取時期と管理・保存方法 | |||||
橘皮の採取時期は夏場に緑色で大きくなった果実の外果皮秋を採取し、 日陰干しを行って乾燥させた物か、冬の温州みかんがオレンジ色に 完熟した時に外果皮を採取し、日陰干しを行って乾燥させます。 余談・・・橘皮は出来るだけ古い物が良いと言われ、自分で採取、 乾燥を行い、使用する場合は1年以上乾燥させた物を使用しましょう。 |
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煮出し方、飲み方 | |||||
参考・・・市販のミカンの皮を橘皮として使用する場合 市販のミカンには農薬、ワックスなどを使用している場合がありますので 注意が必要です。 美容と健康維持の為に橘皮をお茶代わりに飲んだり、橘皮の粉末を 食したりします。 橘皮を煎じる場合は 橘皮約5グラムから10グラムを水600ccから800ccの中に入れて 弱火で15分から20分程煎じて煎じ終われば橘皮を取り出してから 1日数回飲用します。 橘皮を他のお茶類(麦茶、どくだみ茶、ウーロン茶など)と一緒に ミックスして美容目的、健康目的のお茶として飲用しても良いです。 橘皮などの健康茶を多く作って冷蔵庫に保管しても良いです。 <の粉末の場合は 橘皮の粉末を1回量約1グラム~2グラムを目安に水またはぬるま湯で 1日数回服用するか、そのまま食してください。 (小さじ半分ぐらいが約1グラムです。) 橘皮の粉末を単独で食しても良いが、牛乳、野菜ジュース、スープなどに 混ぜて飲用しても良いですし、小麦粉と混ぜて料理に使用されても結構です。 「粉末が咽喉に引っかかる」、「味が苦手」などの支障がある場合は オブラードに包んで服用しても結構です。の粉末の場合は> |
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橘皮の入浴剤 | |||||
橘皮を入浴剤として利用すれば身体をポカポカと暖め、風邪予防、血行促進による肩こり、 腰痛、疲労回復に非常に効果があります。 他にビタミンCによる美肌効果とリモネンによるリラックス作用も期待出来ます。 橘皮と柚子皮を併用するとより効果が高まります。 橘皮の入浴剤の作り方は 橘皮約30グラムを布袋に入れます。(布袋は巾着袋でも、使い古した靴下でも、 ストッキングでも構いません。) 布袋に入れた陳皮を約1リットルぐらいの水と一緒にお鍋かやかんに入れ約15~20分程 煮出し、煮出し終われば布袋ごと浴槽に入れて下さい。 (入浴中に布袋を揉むと成分がよく出ます。) 橘皮単独で入浴剤を作っても良いですがヨモギ、みかんの皮などを混ぜて入浴剤を作れば より高い効果を得ることが出来ます。 薬草の入浴剤の注意点 ①・・・お風呂から出る時には必ず薬草のエキスをシャワーで洗い流して下さい。 薬草のエキスが身体に付着したままにしておくと人によって症状がひどくなる場合 があります。 ②・・・当日使った薬草の湯は翌日には使用しないでください。当日使った入浴剤は 必ず入浴後に処分してください。 ③・・・お風呂の残り湯を洗濯機で使用する場合は衣類に薬草の色が付着する場合が ありますので注意してください。 |
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参考資料 | |||||
特になし | |||||
その他 | |||||
上記で橘皮は温州みかんの成熟果皮を指すと書きましたが、元々日本では 柑子蜜柑(こうじみかん)を橘皮として使用していましたが、 酸味が強く食しにくい事が原因で年々栽培量が減少して、 今では安定した生産量が見込まれる温州みかんの新しい果皮を橘皮 として用いるようになりました。 陳皮の陳(ちん)は古いと言う意味があり、蜜柑の皮は古ければ 古いほど効能効果が高まります。 未成熟前の青いミカンの皮は「青皮(せいひ)」と言います。 成熟後の新しいオレンジ色のミカンの皮は「橘皮(きっぴ)」と言い、 成熟後の古いオレンジ色のミカンの皮は「陳皮(ちんぴ)」と言います。 詳しく書きますと 青いミカンの皮⇒青皮、オレンジ色のミカンの皮⇒橘皮、オレンジ色 だが古いミカンの皮⇒陳皮と分けられます。 参考・・・陳皮と橘皮と青皮は成分と効能、効果には余り違いがありませんが、 若干ですが異なる効き目があります。 ① 陳皮の場合・・・陳皮は古い果皮ので製油成分のリモネンが少なくなっています。 ② 橘皮の場合・・・橘皮は新しい果皮なので製油成分のリモネンが多く含まれています。 ③ 青皮の場合・・・青皮は新しい果皮なので製油成分のリモネンが多く含まれています。 |
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注意事項 | |||||
①本品は天然物(植物)で性質上吸湿しやすいものがあります。 そのため保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因に なることがあります。 ②開封後は直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。 ③本品には品質保持の目的で脱酸素剤を入れておりますので、一緒に煎じたり、 食べたりしないようにご注意ください。 ④幼児の手の届かない所に保管してください。 ⑤他に容器に入れ替えないで下さい。 (誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。) |
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販売価格 | |||||
「500グラムは量が多いかな?」と思われる場合はご相談ください。 商品によってはご希望に添えない場合がございます。 |
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橘皮(キッピ)の写真 | |||||
温州みかんー果実 | 橘皮ー果皮 | ||||