葦、あし、アシ、葦茎、いけい、イケイ | |||||||
基原植物和名 | |||||||
葦、あし、アシ | |||||||
商品名 | |||||||
葦茎、いけい、イケイ | |||||||
基原植物学名(ラテン語名) | |||||||
Phragmites communis | |||||||
生薬英語名 | |||||||
Phragmites communis | |||||||
植物英語名 | |||||||
Phragmites communis | |||||||
分布 | |||||||
葦(蘆、芦 あし)はヨシ属ーいね科に属する植物で日本全国や世界の温暖な地域の沼、 川岸などの水湿地に広く分布し繁るように群生する大型の多年草の植物です。 日本は降水量が多い国ですので蘆の生育には適した環境と言えます。 古事記のよると日本は「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」と 書かれており葦の草原と稲穂が実る国と表現されています。 蘆は万葉集でも詠まれており、万葉集には50首ほど残されています。その一部として 「水門 葦末葉 誰手折 吾背子 振手見 我手折」・・・詠み人 柿本人麻呂 「葦邊行 鴨之羽我比尓 霜零而 寒暮夕 倭之所念」・・・詠み人 志貴皇子 など他に多数の歌があります。 葦は今でも「アシ」と言いますが、「アシ=悪し」に通じるので、反対語の「ヨシ」とも 言われるようになりました。 高知県出身の植物学者の牧野富太郎博士は 「日本名のアシは捍(ヨシ)の変化したものだろう。 これをヨシというのは、アシが「悪し」に通ずるのを嫌ったからである」と述べています。 現在の植物分類学では「ヨシ」を標準和名として記載しております。 葦は成長状態により呼び名が異なります。 若芽の葦を葭(カ)と呼び、成育途中のものを蘆(ロと言い)、十分成長したものは 葦(イ)と区別されます。 蘆の茎は「簾(すだれ)」や「葦簾(よしず)」、籠、製紙などに用いたりします。 昔は葦の若芽や筍を食したりしていました。 大阪府高槻市に鵜殿のヨシ原があり、ここで取れる葦は古くから雅楽(ががく)の 主旋律を奏でる楽器の篳篥(ひちりき)の蘆舌(ろぜつ)に使用されていました。 大阪では「浪速草」と言われ、水の都と言われた大阪では沢山自生していたと 言われます。 毎年1月から2月にかけて鵜殿のヨシ原では「ヨシ狩り」が催されています。 余談・・・フランスの哲学者、思想家、数学者であって「パスカルの定理や 「パスカルの三角形」を発見したブレーズ・パスカルは「人間は考える葦である」 と述べています。 |
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特徴・形態 | |||||||
葦(蘆、芦)の特徴として川辺や湖畔、湿地などに多数が群生して茂っています。 根茎の色は白黄色で根は泥中を横向いて這うように長く成長します。 茎は固く中が空間の円柱形で茎の高さは1メートルから3メートルぐらいに成長します。 茎は節間が長く、色は緑色で枝分かれはしません。 葉は大型の革質で2列互生し、葉の形は細長い皮針形で葉先は尖り、葉の長さは約50センチ、 葉の幅は約5センチぐらいあり、葉のもとは鞘になっています。 葉は笹の葉よく似ています。 花は8月から10月ぐらいに茎の先に大形の円すい花序を出し、そこに多数の小穂をつけます。 小穂は5個の花からなり、花穂はススキによく似ています。 花は最初は紫色ですが、後に紫褐色に変わります。 |
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成分 | |||||||
葦に含まれる成分として根茎にアスパラギン、ビタミンB1、B2、C、コイクソールなどが 含まれております。 茎にはリグニン、ペントサン、セルロースなどが含まれています。 |
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使用部位 | |||||||
葦の茎と根 葦の茎・・・商品名 葦茎(いけい イケイ) 葦の根・・・商品名 芦根(ろこん ロコン) |
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採取時期と管理・保存方法 | |||||||
葦の茎の採取時期は秋から冬にかけて茎を採取して水洗いをしてから、輪切りにしてから 日干し乾燥させます。 葦の根の採取時期も葦の茎と同じく秋から冬にかけて茎を採取して水洗いをしてから、 輪切りにしてから日干し乾燥させます。 |
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煮出し方・飲み方 | |||||||
葦茎、蘆根はお茶代わりに飲みます。 当店で販売をしております葦茎は日本産と中国産です。蘆根は日本産です。 葦茎を煎じる場合は 葦茎約5グラムから10グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で15分から20分程 煎じて煎じ終われば葦茎を取り出してから1日数回飲用します。 葦茎と他のお茶類(はと麦茶、ヨモギ、麦茶など)と一緒にミックスして美容目的、 健康目的のお茶として飲用しても良いです。 蘆根を煎じる場合は 芦根約5グラムから10グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で15分から20分程 煎じて煎じ終われば芦根を取り出してから1日数回飲用します。 芦根と他のお茶類(はと麦茶、ヨモギ、麦茶など)と一緒にミックスして美容目的、 健康目的のお茶として飲用しても良いです。 |
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参考資料 | |||||||
特になし | |||||||
その他 | |||||||
特になし | |||||||
注意事項 | |||||||
@本品は天然物(植物)で性質上吸湿しやすいものがあります。 そのため保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。 A開封後は直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。 B本品には品質保持の目的で脱酸素剤を入れておりますので、一緒に煎じたり、食べたりしないように ご注意ください。 C幼児の手の届かない所に保管してください。 D他に容器に入れ替えないで下さい。(誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。) |
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販売価格 | |||||||
「500グラムは量が多いかな?」と思われる場合はご相談ください。 商品によってはご希望に添えない場合がございます。 |
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ご相談、ご注文 | |||||||
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芦、葦、葦茎(イケイ)の写真 | |||||||
葦、蘆、芦、アシー花穂 | 葦茎ー刻み | ||||||