薬用植物・生薬・薬草・健康茶 カキカズラ かぎかずら 釣藤鉤について やなぎ堂薬局
カキカズラ 枝葉
カギカズラ 枝 葉
釣藤鉤ー枝 
カギ状の棘 生
釣藤鈎 枝 刺 生
釣藤鉤ー枝 
カギ状の棘 刻み
釣藤鉤 枝 カギ状の棘
釣藤鈎 粉末
釣藤鉤 チョウトウコウ カキカズラ
和名
かぎかずら カギカズラ 鉤蔓
生薬名
釣藤鉤 釣藤鈎 ちょうとうこう チョウトウコウ 釣藤 ちょうとこ チョウトコ
学名
Uncaria rhynchophylla
分布
鉤蔓(かぎかずら)はアカネ科ーカギカズラ属に属する植物で本州の房総半島から西の地域や四国、
九州の温かい地域と中国大陸南部の山中に自生する常緑つる性の木本植物です。

釣藤鉤(ちょうとうこう)はカギカズラの枝にある釣り針状に変形した枝を指し、これを採取して乾燥
させた物を釣藤鉤(チョウトウコウ)と言います。

釣藤鈎の名前の由来として
名前の通り変形した枝が釣り針に似ているので釣藤(ちょうとこ)、カギカズラと言います。

釣藤鉤は日本薬局方に記載されています。

余談・・・釣藤鉤は「後下」で煎じるのが良いと言われ、「後下」は先に他の生薬を煎じておいて、
煎じ終わる5分から10分前に釣藤鉤を入れて煎じる方法をこう言います。
これは釣藤鉤には熱を加える事により壊れる恐れのある成分が含まれているためと言われます。

ちなみに「後下」で煎じれば良いと言われる生薬は「釣藤鉤」、「薄荷」、「紫蘇葉」です。

近年の研究結果によると釣藤鈎を30分近く煎じると降圧成分が壊れてしまうと言う研究結果が
発表されました。

釣藤鉤が配合されている漢方薬(釣藤散、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏)などは散薬、つまり
薬研などで粉末にして服用する漢方薬が多いです。
(例外・・・七物降下湯)

私の知り合いは昔ながらの薬研を用いて釣藤鉤を粉末にしています。
(ミキサーや粉砕にする機械で粉末にすれば早いのですが、その機械の熱も嫌います。
彼は徹底しています。)
特徴・形態
カギカズラは関東地方から西日本の暖地の山中に自生するつる性の木本で、カギカズラの特徴と
いえる釣り針状に変形した枝を、他の植物に絡めて高く、長く延びようとする特性があります。

若い茎は四角形をしており、枝は水平に伸びます。葉は柄があって対生しており、葉の形は卵形
で葉の先は尖り、葉の縁は全辺です。

葉のもとの節の上に側枝が変形して生じた丈夫な2個の曲鈎が対生している木と、1個の曲鈎が
ある木があります。この鉤で他の植物に絡みついて高く、長く延びようとする特性があります。

この曲鉤は木質化しており、他に類を見ない植物と言えます。
(他に華釣藤、大葉釣藤、タイワンカズラなどがあります。)

余談・・・カギカズラにはカギ(トゲ)が対生(2個)している双釣籐(そうちょうとう)とカギ(トゲ)が
1個しかない単釣籐(たんちょうとう)があり、昔は双釣籐のほうが効能、効果が優れていると
言われていましたが、近年では両者に効能、効果の違いがないと言われています。

花の特徴として夏ごろ(7月)から葉の根元から長い柄を出して、その先の頭状花序に白緑色から黄色
の小花が多数集まって球状を作ります。この球状の花冠は筒状の形で先が5裂しており、中に5本の
雄しべと1個の雌しべがあります。
成分
釣藤鉤の成分としてアルカロイドのリンコフィリン、イソリンコフィリン、コリノキセイン、ヒルスチン、
ヒルスティンが含まれています。

アルカロイドのリンコフィリン、イソ・リンコヒリンは鎮静作用、末梢血管拡張作用による血圧上昇抑制
作用があると言われ、血圧上昇が原因のめまい、神経過敏、子供の疳の虫、子供のひきつけに効果
があると言われます。

余談・・・カギカズラの仲間で「タイワンカズラ」があり、このタイワンカズラの鉤にはウンカリンA,
ウンカリンBが含まれており、台湾ではウンカリンA,ウンカリンBがマラリアやリューマチに効果
があると言われます。

葉にもトゲに含まれる「リンコフィリン」が含まれていますが、トゲに比べると1/3程度の量しか含まれて
いないと言われます。
使用部位
木質化して釣り針状に変形した茎の上の部分(漢方名 釣藤鉤)
採取時期と管理・保存方法
木質化した鉤状と茎枝の一部をそのまま採取して乾燥させます。
薬効、服用方法
釣藤鉤は日本薬局方によると漢方処方用薬で、血圧降下、消炎、鎮痙の目的で
処方に配合されています。

他に釣藤鉤は昔から肝気を和らげる作用があると言われ、釣藤鉤を煎じて服用すると精神安定、
血圧降下、鎮痙攣、鎮痛などの作用があり、高血圧、精神不安、高血圧が原因の頭痛、めまい、
脳動脈硬化、ケイレン、幼児又は小児のひきつけ、疳の虫などの症状に効果があります。

釣藤鉤を煎じる場合は
釣藤鉤約5グラムから10グラムを水400ccから600ccの中に入れて弱火で15分から20分程
煎じて1日数回服用します。
(20分以上は煎じないでください。煎じすぎると有効成分が分解する恐れがあります。)

釣藤鉤と他の薬草(重薬、艾葉、ゲンノショウコ、ヨクイニンなど)と一緒に煎じて服用しても良いです。

釣藤鉤の粉末の場合は
釣藤鉤の粉末を1回量約1グラム〜2グラムを目安に水またはぬるま湯で1日数回服用するか、
お湯に混ぜて服用してください。(小さじ半分ぐらいが約1グラムです。)
生薬との組み合わせ 
藤鉤+柴胡・・・釣藤鉤と柴胡を組み合わせることにより肝気の緊張を和らげ、神経の緊張と興奮を
鎮めます。
(漢方処方・・・抑肝散、抑肝散加陳皮、半夏)

釣藤鉤+菊花+石膏・・・釣藤鉤と菊花と石膏を組み合わせることにより気の上衝を取り除き、精神
安定を図り、清熱にします。
(漢方処方・・・釣籐散)


釣藤鉤+川キュウ(※1)+甘草・・・釣藤鉤と川キュウと甘草を組み合わせることにより頭痛、神経
過敏、子供のひきつけや疳の虫に効果があると言われます。(※1キュウ=くさかんむり+弓)
(漢方処方・・・七物降下湯)


釣藤鉤+天麻+菊花+川キュウ・・・釣藤鉤と天麻と菊花と川キュウを組み合わせることにより頭痛、
眩暈などに効果があると言われます。
 
釣藤鉤を含む漢方処方
釣藤散(類証普済本事方)

抑肝散(保嬰撮要)

抑肝散加陳皮半夏(本朝経験

七物降下湯(大塚敬節
参考資料
特になし
その他
上記で書いたように釣藤鉤や釣藤鉤を含む漢方薬は長時間(20分以上)は煎じないでください。
有効成分が壊れる恐れがあります。
参考文献
北驫ルー原色牧野和漢薬草大図鑑

日本薬局方
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