痛風は血液中に「尿酸」という老廃物が増えることによって引き起こされる病気です。
特に中年以降の男性に多いと言われています。

尿酸は「プリン体」という化学構造をもつ物質が分解されてできる最終産物で体内の代謝の
結果出来るものと、プリン体が含まれている食物を摂取し分解されて出来るものとがあります。
そして尿酸は老廃物として血液によって運ばれ、最終的には尿や便と共に排泄されるため、
尿酸の血中濃度は常に一定に保たれています。
しかし、何らかの原因で尿酸が多く作られたり、排泄される量が少なくなると、血液中の尿酸の
量が増え、尿酸値が高くなります。

尿酸値の正常値は男性で4〜7mg/dl、女性で3〜5.5mg/dlです。
いずれも7mg/dlを超えると「高尿酸血症」と診断されます。

血液中の尿酸値が高くなると、血液に溶けきれない尿酸が「尿酸塩」という結晶になり、関節内
に大量に溜まります。これを異物と考えて反応が起こり炎症が生じます。

痛風の症状は「風が吹いても痛い」といわれる「痛風発作」です。最初の発作の多くは足の親指
の関節の激痛で始まります。
放置しておくと発作が頻繁に繰り返され発作と発作の期間も段々短くなっていきます。
7〜8年たつと痛風が慢性化し足、耳、肘、膝などが瘤が出来たように腫れ上がる「痛風結節」
という症状が現れます。

又慢性化した痛風を治療せずに放置しておくと腎臓に尿酸塩が溜まり、腎臓機能が低下する
「尿酸腎」になります。そして腎不全へと進行することもあります。

尿酸の代謝異常や排泄低下などの体質的原因に加え、プリン体を含んでいる肉類や魚介類
またビールなどの過食により体内の尿酸値が高くなります。
運動不足や喫煙も関係していると言われます。

○ 高脂血症


○ 高血圧



○ 心血管障害


○ 腎臓の障害

● バランスの取れた食事に心がけ、肥満にならないよう注意しましょう。

● 動物の内臓や魚の卵などはプリン体を多く含むので控えましょう。

● アルコールは尿酸の産生を促し、排泄を妨げます。ビールなら中ビン1本、日本酒なら1合
  程度に控えましょう。

● 水分を十分取って尿の量を増やす事で尿酸の排泄を促しましょう。

● 適度な運動を心がけましょう。
   しかし、激しい運動は逆に尿酸の合成を促進するため避けましょう。

「気・血・水」のバランスが崩れていると考え、それを補う「理気剤」、「駆オ血剤」、「駆水剤」が
使われます。
特に痛風では「水」の調整作用が強い「越婢加述湯」がよく使われます。この処方には利水作用
のある「麻黄」、「白朮」が配合されているため、体内の余分な水分を排泄させます。
また、体熱を去る「石膏」も配合されています。

「駆オ血剤」の「疎経活血湯」も使われます。オ血(血の停滞)・血虚(血の不足)の両方に
作用します。

越婢加述湯
(エッピカジュツトウ)
(第2類医薬品)
実証で関節痛、浮腫、口渇、発汗、尿利減少などのある人。
四肢関節腫張、疼痛、熱感などを伴うことがあります。
疎経活血湯
(ソケイカッケットウ)
(第2類医薬品)
中間証から虚証の人で、特に腰から下肢の関節、筋肉の激しい疼痛
がある人。
この処方は経を疎開し、経を通利し、血を活かすという意味があり、
滞血を巡らし、風湿を去るという意味があります。
大防風湯
(ダイボウフウトウ)

(第2類医薬品)
虚証で下肢の関節の腫張、疼痛のある人。関節の強直を発して屈伸
不能となった人にも用いることが多いです。

◎以上が良く使われる漢方処方で 煎じ薬 1日分 約270円〜\370円
                     粉末  1日分 約225円〜\255円です。

ヨモギ
(生薬名 艾葉)
(第3類医薬品)
葉にはシネオール、ツヨン、アデシン、コリン、
パルミチン酸などが含まれ、鎮痛、収斂、止血
作用があるため痛風、神経痛、リウマチ、止血、
下痢止めに用いられます。

1日量約10gを煎じてお茶代わりに常用します。
又煎じた液体をお風呂に入れ入浴剤として
使えば神経痛、冷え症に効果があります。
ヨモギ(葉)
500g 1,000円+税
ヨモギ(粉末)
500g 2,000円+税
ニワトコ
(生薬名 接骨木)

(第2類医薬品)
茎にはトリテルペノイド、βーシトステロール、
タンニンなどが含まれ、鎮痛、消炎、止血、利尿
作用があるため、痛風、神経痛、リウマチ、痛風、
腎炎などに用いられます。

1日量約10gを水600〜800ccで煎じてお茶
代わりに常用します。
又煎じた液体をお風呂に入れ入浴剤として
使えば神経痛、冷え症に効果があります。
ニワトコ(茎)
500g 1,000円+税

ニワトコ(粉末)
500g 3,000円+税
ヨクイニン
(生薬名 ヨク苡仁)

(第3類医薬品)
種子にはコイキセノライド、でん粉、タンパク質、
脂肪酸などが含まれ、排膿、消炎、鎮痛作用が
あるため、痛風、神経痛、リウマチ、肌荒れなどに
用いられます。

1日量約10gを煎じてお茶代わりに常用します。
粉末を1日2〜4g服用してもよいです。
ヨクイニン(種子)
500g 500円+税
ヨクイニン(粉末)
500g 1,000円+税
その人によって症状や体質は異なります。
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ぜひ一度やなぎ堂薬局にご相談ください。
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