喘息は呼吸のたびにヒューヒュー、ゼーゼーと音をたてる「喘息」を伴い、
息苦しさを感じたりする発作が繰り返し起こる病気です。

気管支は内側が粘膜、外側が平滑筋から出来ています。その粘膜は様々な
刺激が原因となり炎症を起こし、痰が分泌され、その分気道が狭くなります。
その時、気管支を取り囲む平滑筋が収縮する為、気道がますます狭くなり、
喘息の発作が起き易くなります。

気管支喘息の大部分はアレルギー性のもので、ハウスダスト、ダニ、花粉など原因がはっきり
している事が多いようです。また気候の変化、季節の変わり目、疲れ、ストレス、喫煙など
が発作の原因となることがあります。

非アレルギー性のものでは、風邪、気管支炎、大気汚染など外因性から
引き起こされるようです。

● アレルゲンを少なくしましょう。

   ・じゅうたんをなるべく使用しないようにしましょう。
   ・布団にも掃除機をかけるようしましょう。
   ・部屋の掃除をこまめにしましょう。
   ・ペットはなるべく飼わないようしましょう。ペットの毛が発作の原因となることがあります。
   ・本人はもちろん、周囲の人も禁煙に心掛けましょう。

● うがい、手洗い、予防接種などで風邪予防に努めましょう。

● 疲労、ストレスを溜めないように努めましょう。

方薬は西洋薬と併用する場合、ステロイド剤との併用は効果的だといえます。
漢方薬にはステロイド剤と類似作用を持つものがあるので、そのような処方とステロイド剤
を併用すればステロイド剤の使用量を徐々に減らす事ができるからです。
漢方では体内にある「気・血・水」という要素によって健康状態が左右されると考えられます。

気管支喘息の中には「水」が偏った「水毒」状態の物がありますがこのような場合は「麻黄」
が配合された「小青竜湯」等が用いられます。又非発作時には「気」の調整、体質改善作用を
目的とし、「柴胡」を配合した「柴朴湯」、「小柴胡湯」等を用います。

又漢方ではその咳が乾咳であるか湿咳であるか、湿咳であれば、痰が切れにくいか、
喘息の発作か、夜間なのか、早朝なのかなどの症状も考慮して処方を選択します。

乾咳であれば麻黄剤以外に地黄、麦門冬などの滋潤剤配合処方を用います。

湿咳であれば痰が粘調で切れにくい時は麦門冬湯などが用いられます。
夜間に咳のひどい人には滋陰降火湯などを用い、早朝咳のひどい人には、瓜呂枳実湯
などの処方を用います。

小青竜湯
(ショウセイリュウトウ)

(第2類医薬品)
喘鳴、咳、時に軽度の呼吸困難のある人。痰は唾の
ように薄く、咳は「ゼイゼイ」、「ヒューヒュー」
と喘鳴を伴う。心窩部振水音を認める事があります。
麻杏甘石湯
(マキョウカンセキトウ)

(第2類医薬品)
実証で、咳が激しく、口渇、自然発汗等があり喘鳴、
呼吸困難のある人。痰は粘調で切れにくい事が
多いです。小柴胡湯と合方になることが多いです。
麦門冬湯
(バクモンドウトウ)

(第2類医薬品)
虚証で発作性の激しい咳が頻発する人。痰は粘調で
切れにくく、咽喉が乾燥し声が枯れる等の症状のある人。
柴朴湯
(サイボクトウ)

(第2類医薬品)
胸脇苦満、心窩部の膨満感があり、喘鳴や咳、動悸、
食欲不振、全身倦怠感、眩暈、喉の異物感のある人。
清肺湯
(セイハイトウ)

(第2類医薬品)
咳がいつまでも続き、痰は粘調で切れにくい人。胸部
に熱が残り、長引くと咽が痛んだり、声がかすれたり、
ムズムズしたり、痰が出るまで激しい咳が続く事が
多いです。
柴陥湯
(サイカントウ)

(第2類医薬品)
胸脇苦満があり、強い咳がが出て、胸痛がし、痰も
切れにくい人。食欲不振や微熱等を伴う事もあります。
苓甘姜味辛夏仁湯
(リョウカンキョウミシンゲニントウ)

(第2類医薬品)
冷え症で胃腸虚弱、貧血があり、咳、痰等の症状が
ある人。疲労倦怠、動悸、息切れ、浮腫等のある人。
心窩部振水音を認める事があります。
麻黄剤の服用で胃腸障害を起こる人に用いる事が
多いです。
五虎湯
(ゴコトウ)

(第2類医薬品)
実証で喘鳴、呼吸困難を伴う激しい咳がある人。口渇
が認められる事があります。
小児に使われる事が多いです
滋陰降火湯
(ジインコウカトウ)

(第2類医薬品)
虚証で皮膚の色が浅黒く、便秘傾向で特に夜間の
咳がひどい人。痰は粘調できれにくいです。
瓜呂枳実湯
(カロキジツトウ)

(第2類医薬品)
中間証から実証で呼吸困難、胸痛があり、特に
朝起きたときに咳のひどい人。痰は粘調で切れにくい
事が多いです。喫煙する人に良く使われます。
◎以上が良く使われる漢方処方で 煎じ薬 1日分 約220円〜530円
                      粉末  1日分 約195円〜390円です。
南天実
(ナンテンジツ)

(第2類医薬品)
果実にはアルカロイドのドメスチン等が含まれ、
鎮咳作用がある為、咳止め、喘息等に用います。
1日量約.5〜10gを水600cc〜800ccで煎じてお茶
代わりに常用します。
南天実(果実)
500g 4,725円
桔梗根
(キキョウコン)

(第3類医薬品)
根にはサポニン、イヌリン等が含まれ、鎮咳、
排膿、去痰作用があります。

1日量約.5gを水600ccで煎じて1日2〜3回服用
します。
漢方処方に加える事が多いです。
桔梗(根)
500g 3,675円
桔梗(根)(粉末)
500g 3,675円
フキの根
(生薬名:款冬根)

(第2類医薬品)
根にはケルセチン、ケンフェロール、苦味質等を
含み、鎮咳、去痰、解毒作用があります。
1日量約.10gを水600cc〜800ccで煎じてお茶
代わりに常用します。
桑白皮
(ソウハクヒ)

(第3類医薬品)
根皮にはアルファ・アミリン、ペクチン等を含み
消炎性利尿、解毒、鎮咳作用があります。
1日量約.10〜20gを水600cc〜800ccで煎じて
お茶代わりに常用します。
漢方処方「五虎湯」等に配合されます。
桑白皮(根皮)
500g 1,570円
陳皮
(チンピ)
(第3類医薬品)
果皮には精油成分のリモネン、スペリジン等を
含み、鎮咳、去痰、芳香性建胃作用があります。
1日量約.10gを水600cc〜800ccで煎じて1日数回
服用します。
陳皮(果皮)
500g 1,050円
陳皮(果皮)(粉末)
500g 1,050円
オオバコ
(生薬名:車前草)

(第3類医薬品)
全草にはアウクビン、プランタギン等が含まれ、
鎮咳、去痰、消炎、利尿作用があります。
1日量約.10〜20gを水600cc〜800ccで煎じて
お茶代わりに常用します。
オオバコ(全草)
500g 1,050円

オオバコ(粉末)
500g 2,100円
キカラスウリ(根)
(生薬名:か楼根)
(第2類医薬品)

キカラスウリ(種子)
(生薬名:か楼仁)
(第3類医薬品)
根にはシトルリン、γーアミノ酪酸等が含まれ、
鎮咳、止渇、解熱、催乳等の作用があります。
1日量約.3〜5gを水600ccで煎じて1日2〜3回
服用します。
種子にはリノール酸、リルイン酸等が含まれ、
鎮咳、去痰、解熱等の作用があります。
1日量約.5gを水600ccで煎じて1日2〜3回服用
します。
キカラスウリ(根)
500g 1,570円

キカラスウリ(種子)
500g 2,620円
その人によって症状や体質は異なります。
あなたに合わせたオーダーメイドの漢方処方を調合します。
ぜひ一度やなぎ堂薬局にご相談ください。
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