紅花 ベニバナ 花
ベニバナ 花
紅花 生
紅花 生
紅花 粉末
紅花 粉末
紅花 こうか コウカ
和名、植物名
呉藍 紅藍 久礼乃阿井 くれのあい クレノアイ 末摘花 すえつむはな スエツムハナ
生薬名
紅花 べにばな ベニバナ こうか コウカ 紅藍花 こうらんか コウランカ 臙脂花 えんしか エンシカ 
学名
Carthamus tinctorius
分布
ベニバナはベニバナ属ーきく科に属する越冬植物で、原産地はエジプトが原産と言われます。

中国では古代医学書の「開宝本草」(973年)に「紅藍花」という別名で載っています。

日本にはシルクロードを経て奈良時代(天平年間)に渡来し口紅の原料、紅色染料用、油料用、切り花用などに日本各地で
栽培されてきました。

紅花は万葉集にも沢山記載されており、万葉集では「紅(くれない)」で詠まれています。

万葉集に載っている紅を題材にした歌のごく一部ですが
久礼奈為波 宇都呂布母能曽 都流波美能 奈礼尓之伎奴尓 奈保之可米夜母」・・・詠み人 大伴家持
紅 衣染 雖欲 著丹穗哉 人可知」・・・詠み人 柿本人麻呂
など多数の歌が載っています。

平安時代に書かれた「本草和妙(ほんぞうわみょう)(918年)」には「和名 久礼乃阿為(くれのあい)」を「紅藍花(こうらんか)」の
漢名で書かれており、「和妙抄(わみょうしょう)(932年)」には「和名 久礼乃阿為(くれのあい)」、「漢名 紅藍花(こうらんか)」、
「俗名 紅花」と言うと書かれています。

紅花は「紫の根」、「藍(アイ)」、「茜(アカネ)」と共に日本の古代染料に欠かせない素材でした。

上杉家ゆかりの山形県米沢市では紅花の生産が多い地域で、江戸時代より紅花の花で染色した
「紅花染」が有名です。
岩手県盛岡市では紫の根を染料にした「紫根染」の布が生産されております。
( 今現在、紫は日本全国には殆ど自生しておらず、絶滅危惧種レッドデータブックに絶滅危惧種IB類(EN)として登録されています。)

余談・・・・ 日本には緋色(ひいろ)、(別名 スカーレット)と呼ばれる色があり、平安時代前期までは茜で染めた色でしたが、
平安中期以降はウコンやクチナシなどの黄色染料を下染めしてからベニバナをかける方法で緋色を出していました。

紅花以外に染料として用いられてきた植物は「紫(ムラサキの根)、藍(アイの葉)、蘇芳(スオウの心材)、ウコン(鬱金の根)、
黄金花(コガネバナの根)、柿渋(柿の渋)、茜(アカネの根)などがあります。

他に江戸時代では紅花を化粧品として使用しておりました。
紅花は雅称を末摘花(すえつむはな)と言い、上記で書きました山形県が主産地で口紅に加工され酒田港から江戸や京都の町に
出荷され、「小町紅」の名で製造販売されました。
この小町紅が京、江戸の遊郭の遊女や武家、町人の女性たちの口元を彩ったと思われます。

余談・・・酒田市には紅花や米の北前船貿易で巨万の富を得て豪商になった本間家の旧宅があります。
本間家は「日本一の大地主」、「酒田庄内藩主酒井家をしのぐ財力を持っている」と言われました。
本間家は「本間様には及びもせぬが せめてなりたや大名に」と謳われたほどの殷賑を極めたと言われます。

ベニバナの種子から取れる油を紅花油(べにばなゆ)、サフラワーオイルと言い、主に食用に用いられます。

山形県の花は「紅花」で県の木は「さくらんぼ」です。
特徴・形態
紅花(べにばな)の特徴は草丈が40センチから130センチほどになり、茎は直立して成長します。
紅花の基部は木質化しており、茎の上部では多数分枝します。

葉は互生し、葉には柄が無く、葉の形は広皮針形で葉の質は硬く、葉の長さは5センチから10センチほどあります。
葉の縁に不整の切れ込みや鋭きょ歯があり、きょ歯の先にはとげがあります。葉の先は鋭尖頭で葉の基部はすこし丸まって
おります。

紅花の花は6月から7月頃に枝先に20個から100個の筒状花からなる鮮黄色の頭花がつきます。花はアザミによく似ております。
黄色の頭花は後に赤色に変わります。

種子はアズキぐらいの大きさで種子に短い冠毛があります。

紅花には子宮収縮作用がありますので妊婦や生理中の人の服用は控えてください。
成分
紅花に含まれる成分は赤色色素のカルタミン、黄色色素のサフロールイエロー、脂肪油のオレイン酸、リノール酸などの
必須脂肪酸などが含まれています。

必須脂肪酸は大豆油やオリーブオイル、ひまわり油などにも含まれています。
使用部位
ベニバナの花蕾・・・生薬名 紅花(こうか コウカ)
採取時期と管理・保存方法
紅花の採取時期ですが6月から7月の初夏の早朝に花をつみとり、水洗いをして黄色色素を抜き取ってから2日から3日ほど
発酵させてから手で揉み、手で揉んだ花を広げてムシロで乾燥させます。
薬効、服用方法
紅花は日本薬局方によると漢方処方用薬として、婦人病とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されています。

他に紅花は通経薬、婦人病薬として更年期障害、生理不順などの婦人病に用いられたり、血行障害が原因の冷え性の改善、
浄血薬としてコレステロール値の改善、動脈硬化の予防などに用いられます。

また、配合剤(婦人用薬)などの原料とする。冷え症、血色不良に用いられます。

紅花を煎じる場合は
紅花約3グラムから5グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で15分から20分程煎じて、煎じ終われば薬草は取り除き、1日数回に分けて服用します。
(味が苦手な方は蜂蜜や甘味料などで甘味をつけても結構です。)

紅花と他の薬草(重薬、艾葉、ゲンノショウコなど)と一緒に煎じて服用しても良いです。

紅花の粉末を服用する場合
紅花の粉末を1日3グラムから6グラム(小さじ1/2杯から1杯)を目安に水またはぬるま湯で1日数回服用するか、
お湯に混ぜて服用してください。(小さじ半分ぐらいが約1グラムです。)

「粉末が咽喉に引っかかる」、「味が苦手」などの支障がある場合はオブラードに包んで服用しても結構です。
紅花の薬用酒 
紅花を薬用酒として服用すると冷え症解消、血行障害の解消、下腹部痛の解消、生理不順の改善、婦人病の改善、
更年期症状の改善、血液のサラサラ効果、動脈硬化の予防、コレステロールの改善などに効果があります。

紅花の薬用酒の作り方ですが
紅花・・・50グラム
氷砂糖・・・100グラム又はグラニュー糖100グラム
ホワイトリカー・・・1.8リットル
(他に色々な薬草を混ぜてミックス薬用酒を作っても良いです。)

これらの品を容器に入れて約3か月ほど直射日光の当たらない場所で熟成させます。

熟成させる時に出来るだけ空気に触れないようにしっかり密封して下さい。密閉できる容器を使用して下さい。
空気に触れると味が変わる恐れがあります。

30日に1回は中身を2回から3回程振って均等に成分が出るようにしてください。
人によっては味の好みが異なりますので、30日に1回は味見をしてお好みの味であれば薬草を引き上げても結構です。

3か月ほど熟成させたら木綿の布かコーヒー用の濾過紙で濾過しながら薬草を取り出し、杯1杯を目安に服用します。

飲みにくい場合は蜂蜜や水飴、砂糖で味を調えても結構です。
  
生薬との組み合わせ
紅花+丹参+桃仁+益母草・・・紅花と丹参と桃仁と益母草を組み合わせると駆オ血薬として生理不順や月経痛、無月経の解消
などの作用が期待できます。
紅花を含む漢方処方
葛根紅花湯

通導散

紅花散

活血通経湯

治頭瘡一方

補陽還五湯


血府逐オ丸
参考資料
特に無し
その他
紅花には子宮収縮作用がありますので妊婦や生理中の人の服用は控えてください。
注意事項
@本品は天然物(生薬)で性質上吸湿しやすいものがあります。
そのため保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。

A開封後は直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

B本品には品質保持の目的で脱酸素剤を入れておりますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。

C幼児の手の届かない所に保管してください。

D他に容器に入れ替えないで下さい。(誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。)
参考文献
北驫ルー原色牧野和漢薬草大図鑑
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